時計の針を数えない唯一の仕事

昔からバイトが全然続かなかった。
ひどい時は2週間だった記憶がある。

将来私はどうなるのかと自分でも心配していた。

そんな私がもうずっと長い事、建築系の仕事をしている。

結婚したり、出産したり、離婚したりする度に、転職する羽目になってるけど、
監督をしたり、図面を書いたり、積算したり、
毎回形を変えつつも、いつも建築系の仕事をしている。

資格の勉強も苦にならない。

何故建築が好きなのかも分からない。
でもこの仕事をしている時は、あとどれくらいで帰れるか数えない。
あんなに飽き性な私が、偉いねと褒められる、唯一の仕事である。

本当に唯一なので、見つかって良かったと心から思う。